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だから意志決定

  • 2007/04/26(木) 15:03:49

意志決定(イシケッテイ)という言葉。

我々、国土形成に携わるプロフェッショナルエンジニアには、この意志決定を迫られる機会がとても多いです。

通常の技術判断は、ある一面的な価値基準に従うことで解決できます。たとえばある構造物を定められた技術指針や仕様書の規定を忠実に遵守し設計しさえすれば良いという場合です。これは普通の設計技師さん達、いわゆるテクニシャンでも出来ることです。
最初から答えは決まっているからです。

ところが複数の価値基準が対立,相反する場合があります。
例えば「安全性」と「コスト」とか、、、
「生活の利便性」と「環境影響」とか、、、
「都市機能の発展」と「風土,歴史の保存」とか、、、

こうした複雑な利害の対立は、技術基準を読んでも解決策は書いてありません。マニュアルは無いわけです。
このように、あらかじめ答えが与えられていない場合は、誰かが答えを導き出すしかありません。

“誰か”と書きましたが、それは他の誰でもなく自分です。逃げも隠れもできませんし、誰のせいにすることも許されません。

いかようにも判断できる可能性のなかで、自分が重い責任を背負うことで最適な答えを出す。

それが意志決定です。

重い言葉なんです。

そしてそれこそが高度な専門的応用能力と高い倫理観を併せ持つ技術士(プロフェッショナルエンジニア)にしかできないこと!、、、と言えば言い過ぎかもしれませんが、そう表現してもあながち遠くないというのが正直なところです。

ですからこのブログでも折に触れて意志決定という言葉を使ってきたように思います。

さて、、、気付いていた方もいらっしゃると思います。

ふつうに「いしけってい」と入力して変換すると
「意決定」だと思います。しかし私は、あえて
「意決定」を多用しています。

どちらも意味はほぼ同じであり、両方まちがいではありません。

ただ一般的な常用表現は「意思」のほうらしいです。

で、ここからは私のこだわりなんですけれど、
「技術者としての、重い責任を背負った技術判断」という意味を帯びさせたい場合は
意思ではなく、あえて意志をつかっています。

たとえば防災分野では、私たちのジャッジメントが、
直接的に、大勢の人の生き死にを左右する場合もあります。
その責任の重さたるや、医師のそれと何ら遜色が無いのです。
そんな場合には、
安易に、この方法が良いと「思う」などという、軽薄なものじゃなくて、
そこには技術者としての「志(こころざし)」を込めたいわけです。

だーかーら、 意志決定なんです。

筍リアルタイム動態観測

  • 2007/04/24(火) 12:20:38

今日は同業他社のプロフェッショナル・エンジニアさんの取り組みを紹介します。
かなりユニークで楽しいです。

土砂災害の形態は様々ありますが、このうち島根県に多いのが「地すべり」です。
地すべりというのは、まあ、かなり広範囲の大地全体がユックリと低いほうへスライドしてゆく災害と思ってください。(※厳密な定義は、広義のとか狭義のとか国際ルールとかいろいろありまして、曖昧さ満点なので割愛します。)

要するに地すべりは、土石流や落石と異なって、年間数センチとかジワジワと被害が進展しますので、それを経過観測しながら対策を検討する余裕があります。
(急速な破壊へ発展する場合もあります。)
そんな時、我々としては現状をリアルタイムかつ連続的に把握したいわけです。
しかも遠隔地からです。
現地は遠かったり、危険すぎて近寄れない場合が多いのでリモートコントロールでデータを取得したいんです。
そして万一、危機的状況になったら周辺地域へ避難警報を発令したい、もちろん自動で。

それが、今の社会の要請なのです。

こうしたニーズに応えるべく、こちらの会社では地すべリ移動を自動観測し遠隔地へデータを飛ばす(web利用)システムを提供してらっしゃるんです。

で、おもしろいのは、季節限定ですが、このシステムを用いまして筍(たけのこ)の成長をリアルタイムで監視しています。ほぼリアルタイムで筍の成長がわかり、ある値を超える速度で成長すると警報も発令されるそうです。
↓↓こちら↓↓
DCのび太システム
インターネットたけのこ監視システム
ミッション イズ ポッシブル ? 2007
(たけのこのせいちょうをきろくせよ)


なにかと堅苦しい業界にあって、このデモンストレーションは非常にキャッチーで、優秀だと思います。自分たちの保有する技術力がどれほどのものか、一般の人々に分かりやすく示されているわけです。
悔しいですが流石です。見習わねばなりません。
てことで、なるべく一般の人々の目にとまって欲しいので、承諾を得てリンクを張りました。
結果的には、ライバル会社の宣伝になっちゃうわけですが^^;
まあそのようなケツの穴の小さい事は、この際言いません。
我ら島根県発の技術であると、胸を張りたいです。

ところでこの筍観測ですが、
こういう遊び心的なものが、エンジニアには常に必要かなと思います。
いわゆる“テクニシャン”は、ひたすら仕様や技術基準を満足するよう職務をまっとうすれば良いわけですが(極論)、私たち“エンジニア”は、既往の仕様や基準では解決できない問題をも、自らの高等な応用能力と創造性で克服するよう求められます。
エンジニアには、創造性の源である、遊び心というか、洒落っ気というか、エスプリみたいなものが大切だと思うんです。
ちなみにこのサイト内の写真の人物「Mr.SHUN」も技術士さんでして、私もかつて指導を賜った方なのです。

技術士受験の業務経歴欄

  • 2007/04/19(木) 09:44:22

今年も技術士第二次試験の申し込みが近づいてきましたね。

ということで、今回、総合技術監理部門を受験される技術士さんからアドバイスを請われました。
指導の内容は、受験申込書の業務経歴票の業務経歴欄の書き方についてでした。

この業務経歴欄は重要です。合否を左右します。

漠然と欄を埋めただけでも、受験票は送付されてくるはずです。
でも合格する人は、この部分を周到に準備して戦略的に経歴を書いてくるはずです。
勝負はすでに始まっている訳です。

一人の技術者としての自分、、、その一体どの部分をアピールしたいのか?
その方向性いかんで、書き方は大きく異なってくるんです。

自分のいいところ
自分の優れているところ、
自分の胸を張れるところ、

それらを自分の経歴を通じて一貫して主張できる人が有利です。
ナルシストと揶揄されても構いません。
自分の良さをアピールできない人や、自分の存在意義に気付けない人は
技術士にはなれないです。

もちろん、独りよがりは×ですけどね。
自分の技能,持ち味が社会的要請に合致する部分をアピールしましょう。
そのためにも、一度は誰かに見てもらって意見や指導を受けるべきでしょうね。
自分の気付かない視点から、思わぬヒントを得ることができるかもしれません。

ということで、僭越ながら私も全力で指導させていただきました。
経歴書(案)の内容確認と添削、代替案の推敲に40分、
電子メールと電話による口頭のアドバイスに20分、合計1時間の指導でした。
これは私にとっても、CPD(継続研鑽)でありまして、

形態区分「4.技術指導」のうちの、内容として「(2) 修習技術者等に対する具体的な技術指導」に相当します。
ですから取得ポイントは、
1時間×WF(ウエイトファクター)3=3単位、といったところでしょう。

参考⇒【日本技術士会-CPDの形態と時間重み係数(CPDWF)】へ
指導する側の私にとっても学びであり真剣勝負なのです。

2代目名刺ケース

  • 2007/04/16(月) 23:07:52

妻が新しい名刺ケースをくれました。
コンクリート診断士の合格記念だそうです。
なんと妻は、私のこだわりである、レザーと金属フレームの融合タイプのものを探してきてプレゼントしてくれました。



以前、このブログでホレボレしたマイケルバトラー社の名刺ケースは、かれこれ10年使ってきたから、そろそろ後継品が欲しかったんすよ。

うむ!いいねぇ〜ありがとう。

マイケルバトラー社製のほうは殿堂入りですね。
今後は、眺めてニヤニヤするだけにしときましょう。



ド忘れにマインドマップ

  • 2007/04/13(金) 08:48:59

私くらいの年齢になると、記憶力が確実に低下してきまして、、、。
よく「ド忘れ」が起こります。
喉まで出掛かっているのに、ある物や人の名前が出てこなかったり。

そんなときに私はマインドマップを使って思い出します。

(やり方)
通常のマインドマップは、シンボルとなるキーワードを中心に作ることから始めますが、この場合は中心に丸い空欄を作ります。思い出したい言葉の入るべき空欄です。

そして、ド忘れした言葉に関連する情報や連想されるイメージを周辺にブランチ(枝)を拡げて書いていきます。

つまり、通常のマインドマップとは逆に、周辺のブランチを先に構築することで、記憶の底にしまわれてしまった言葉を探し出すわけです。
ド忘れは、机の引き出しの中へしまった大事なものが、引き出しの取っ手が無くなって取り出せない状態に似ています。
間違いなくそこにあるのに、記憶へアクセスするキッカケが無くなっているわけです。
もどかしいですね。
ですからマインドマップによって、記憶の引き出しの取っ手を探してやるんです。

私の具体例はこんな感じです。

☆  ☆  ☆

えー、、、、
かつて「バービーボーイズ」というバンドがありました。
今でも好きです。
そのメンバーの中に、ひとり、すごく変わった名前の人がいたんです。
この人です↓
このひと

ああでも、その名前が思い出せません。
たしか凄くエキセントリックな響きの名前だったような。
やっぱり思い出せません。
だからといって日常生活に支障は全くありませんが・・・。
でも、気になる、、、。
気になりだすと、他の作業が手に付かない、、、。
顔や、彼周辺のどうでもよい情報は沢山思い出せるのにTT。

そんなの人に尋ねるか、サーチエンジンで調べりゃいーじゃん、って話ですが、それってなんか自分の呆けっぷりを認めたようなもんじゃないすか!。
それは嫌だ。ぜーったい自力で思い出す!

。。。っという訳で、即興のマインドマップを作りました。




画像にカーソル置いてみてください!

そうです!!!@@;
お蔭様で「エンリケ」さんだということを思い出すことができました。ああスッキリ。
ちなみに、エンリケ(ENRIQUE)さんの活躍はこちらです。

分析しますと、思い出す決め手は、“エンリケ航海王”という大航海時代の人物です。
私の脳には、エンリケという言葉が、このエンリケ航海王というキーワードや大航海時代のイメージによって長期記憶に格納されていたようです。
そしてそれを逆に辿ることで、記憶を引きずり出すことに成功しました。

マインドマップの使用目的には、下記のようにいろいろあると思います。

・混沌としたアイデアを整理する
・新しい着想の創出を手助けする
・短期記憶を長期記憶へ定着させる
・脳内を視覚化し客観視する

そんななかで応用として、こんな使い方もあるんです。
これは、マインドマップの発明者であるトニー・ブザンの著書においても、公式なマインドマップの使い方のひとつとして書かれています。
マインドマップの基本を押さえられた上で、お試しあれ^^

シェーファー万年筆とモンブランのインク

  • 2007/04/12(木) 08:58:40

前スレッドで述べた閉店セールの文房具店で、掘り出し物がありました。
最初から「万年筆狙い」で行ったのですが、モンブランあたりを安く買っちゃおうかなんて思いつつ見ると、国産のセーラーなどが10本くらい残ってるだけ。あとロットリングとか、、、、。ちょっとガッカリしつつ、しつこく物色していると、、、
あった!・・・シェーファー(USA)の万年筆を発見!

モンブランみたいな重厚感はありませんが、金属製のボディがシンプルかつスマートでスタイリッシュです。うん、かっこいい!。




しかも、店長さんに承諾を得つつ分解してみると、インクを内臓したポンプ付カートリッジ(?)で吸い上げるタイプじゃないですか!。これはありがたい!

近年の万年筆は、メーカー指定のインクカートリッジ(使い捨て)を付け替えるのが主流のようですが、私はこのポンプタイプがずっと欲しかった。




このカートリッジは金属製の板バネが内臓されておりまして、ここをペコペコ押しますとインクがチャンバーへ吸い上げられる機構になっております。
で、何故このタイプにこだわったかというと、これに「モンブランのブルーブラックインク」を入れたかったからです。

実は10年以上前にブルーブラックのインクだけを購入したままお蔵入りだったのです。
シェーファーのペンにモンブランのインクを使うなんて邪道でしょう。しかし私は「モンブランのブルーブラック」がことのほか気に入っています。

これにはエピソードがありまして、私が高校生のときクラスメートがモンブランの万年筆をもっておりまして、彼がこのブルーブラックのことを教えてくれたんです。彼いわく、モンブランのブルーブラックは、他社のブルーブラックインクとは全く異なる、独特の色合いなのだとか。
確かにそのとおりでして、水墨のように淡くて、乾くにつれて若干セピアを帯びる、なんとも言えない味わいがあるんですね^^。一発で気に入ってしまいました。
まあモンブランの万年筆は、私みたいなチャラケた人間の手にするモノではないと思っていたし、目が飛び出るほど高いので購入は断念していましたが、ブルーブラックのインクだけは衝動買いして、とってあったのです。そしていつの日か使うときを夢見つつ、そのままでは全く役に立たないインクビンを「えへえへ」言いながら温めていたわけです。
上の写真のインクビンが、まさにそれです。

というわけでこの、インク吸い上げポンプ機構を備えたシェーファーはまさに願ったり叶ったりの逸品なのです。

早速インクを注入いたしまして、使います。
物フェチとしては、使わずにとっておいて愛でるだけという選択肢もアリですが、やっぱり使わないと気がすまないタイプなので、使います。大事にね。

ああそれにしても、、、
閉店セールに駆けつけて、普段は手の出ない高級品を物色する私は、まさにハイエナの様相を呈していたかもしれません。お店の店長さんは、さっぱりした暗さのない様子だったのが救いですが、、、うーん、少し複雑な心境です。

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