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何を失ったのか?

  • 2008/06/30(月) 09:43:19

今回は、こちらの記事に関連して↓コメントします。

防災ブログLet's Design with Nature


諫早湾干拓をめぐる国を相手取った訴訟での画期的なニュースですね。
国のサボタージュを司法が痛烈に批判するというのは、胸がすく思いがします。

諫早湾の貴重さについては言わずもがなですから、触れません。
私の場合、これから学会誌の論説にて主張しようとしている論旨と重複する部分が大でして、それを不完全な形で小出しで漏らしたくないので、ここでは多くは語りません。
ただ、いま思うことをいくつか書いてみます。

☆ ☆ ☆

諫早湾干拓の是非についての問題は、永く論争されている根の深い問題です。
その経緯のすべてを知っているわけではないので、軽々しくコメントしづらいですが、

究極的には、干拓によって得られるものは何か?そしてその一方で失われるモノが何なのか?これを見極めることに尽きるのだと思います。

干拓によるメリットは、農地やら用水やら、工業用地やらで新産業の誘致などでしょうか?
これに対してデメリットとして、貴重な水辺の環境が失われることが考えられます。

これを、単に「漁業の被害」とだけ考えるのか、
汽水環境のもつそれ以上の価値が二度と取り戻せない形で喪失することを認識するかで
判断は大きく変わってきます。

原告側が漁業従事者さんに偏っているので、裁判の争点が漁獲高損失の損害賠償のような形になるのはしかたないですが、もうすこし広い視野に立って、それ以上にもっともっと大きなものをも失っていることも気づいていく必要があるのではないかと考えます。

そして人が自然環境と向き合う際に、
それたたとえどんなに複雑な問題であっても、
決して忘れてはいけない基本中の基本,大原則があります。

不可逆的な変化は、極力避ける

つまり、取り返しのつかない変化は行ってはいけないということです。
それに従えば、結論はおのずと見えてくる気がします。

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コメント有難うございます

お忙しいなか、丁寧なコメントを頂きまして恐縮です。
平成も20年目を迎えてやっと昭和的価値観に基づく公共事業に釘を刺したというべきですね。21世紀は維持管理の時代、そして、技術者が個性をさらけ出して勝負のする場の門も開かれたのだと感じています。

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